その会社のサンフランシスコのオフィスは倉庫を改造したものでアートな空間だった。自分もこんなところで働きたいと憧れた。話しはとんとん拍子に進んだ。日本人がいたので言葉の問題もなかった。しかし契約が進まない。結局協同開発は実現しなかった。

もんもんとしていた時に、またしても突然の辞令だ。国内大手のパソコンに音源ボードが搭載される話が持ちあがり、そのキラーアプリとしてカラオケアプリを提供することになったのだ。試作をしていた研究部門のメンバーと緊急プロジェクトが組まれ3ヶ月で納品することになった。