「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を体験しました。心に残る楽しい体験でした。

ドイツで始まったこのイベントは日本でも今年で7回目をむかえ、今回は東京赤坂の旧赤坂小学校の校舎を会場に、学校を探検するという設定です。

会場内は漆黒の闇でまさしく手のひらも何も見えません。そこを視覚障害者のアテンドで8人ほどのチームで助け合いながら探検して行きます。

目が見えなくなると最初は本当に怖い。腰が引けて足が前に出ません。

けれどもアテンドの指示とチームメンバーの声が恐怖を消して、やがて好奇心が溢れてきます。

視覚以外の五感が研ぎ澄まされていきます。聴覚で位置や方向を知り、触覚が目の代わりになります。嗅覚や味覚も楽しめます。

途中で渡される白杖は本当に心強いものでした。白杖のおかげで自由に歩くことができるようになりました。階段や壁の手すりのありがたみが身にしみました。

アテンドは唯一目が見えるかのようにチームを引導し頼もしい存在です。初めて出会った赤の他人のチームメンバーには1時間半の冒険を通して仲間意識が芽生えます。(企業でチームビルディングの研修に導入しているというのもうなずけます。)

不思議なことに今思い返すと見えていなかったはずの会場内のイメージがあたかも目が見えていたかのようにくっきりと映像になって思い浮かぶのです。

多くの皆さんにぜひ一度体験することをおすすめすると共に、常設館の設立を期待します。

●ダイアログ・イン・ザ・ダーク
http://www.dialoginthedark.com/