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ドラムサークルを研修に活用するトレーニングビートのトレーナー養成塾のトレーナー認定試験を受けた。6回に渡る研修は学びの多い実りある研修だった。研修プログラムだけでなく、同期のメンバーが魅力的な人たちで、その交流も貴重であった。


ドラムサークルに興味を持ちつつも、ファシリテーターにはハードルの高さを感じて物怖じしていた自分だったが、ありのままの自分でファシリテーションして、個性を発揮すれば良いことを発見して、なにか吹っ切れた。


自分のマーケティング研修などに、トレーニングビートの要素を入れていけば良いのだと悟った。


トレーニングビートのトレーナー認定試験は、80分の筆記試験と、一人20分の実技試験。筆記試験は教科書の持ち込み可であったが、なかなか難しかった。筆記試験自体久しぶりで緊張した。


実技は、各自が状況設定をして、アクティビティの一つを選んでファシリテーションする。試験の本人以外は設定上の役を演じる。


私は4番目だ。次のようなストーリーを作って挑戦した。


「皆さんこんにちは。本日マーケティングの研修を行う鞍掛です。よろしくお願いします。さて、私は音楽とリズムで研修するトレーニングビートのトレーナーの資格を取りました。今日はそのトレーニングビートの要素を取り入れたマーケティング研修をします。」


「では皆さんのお手元にシェイカーを配ります。一人ひとつずつ取ってまずは自分の思うままに自分の好きなように、他の人に合わせずに自分の世界に入り込んで振ってみてください。」


各自が勝手にシェイカーを振る。


「どうですかどんな気分ですか。」感想を何人かに聞く。


「では今度は自分で好きなように振るのではなく他の人の降ってる音を聞きながら、できるだけ合わせてみてください。」


「今度はどんな気分ですか。」感想を何人かに聞く。


「トレーニングビートではメタファーと言うものを大事にしています。メタファーとは、隠喩(いんゆ)とか暗喩(あんゆ)ともいい、比喩、たとえの一種です。物事のある側面を別なイメージを喚起する言葉で表現するものです。例えば「人生は旅だ」とか「あなたは天使だ」とか。トレーニングビートではただ単にリズム演奏するのではなくこの演奏が意味するメタファーを考えます。」


「今皆さんに自由気ままにに振ってもらった場合と、お互いに合わせて振ってもらった場合とどんな違いがあったでしょうか。」


「会社では、企画やマーケティング、営業などいろいろな部門の人たちの力でビジネスを行っていますね。ややもするとそれぞれの部門は自分たちのやり方で自分たちの思うように進めるということがありませんか?それは最初のシェイカーのリズムと同じですね。それをそれぞれの部門がお互い調整をしながらやったのが2回目です。どちらのほうがよかったでしょうか。」


さて、試験の結果はどうなるでしょう?


2019/2/9