折込文化研究所主宰の鍋島裕俊さんが主催するオリケンセミナー(折込文化研究所のセミナー)に出かけた。
鍋島裕俊さんは過去・現在・未来のチラシを研究する折込広告文化研究所の代表。株式会社朝日オリコミで、営業、出版事業、マーケティング業務をされていた。折込広告史と食品スーパー広告の比較研究をライフワークとしている。
オリケンセミナーはそんな鍋島さんが自分の学びのために始めたそうで、3つのスタイルがある。
1)達人の話を聞く
2)著者シリーズ
3)今が旬シリーズ
今回は達人の話。元広告批評の編集長だった銀河ライターの河尻亨一さん。テーマは「言葉でソンしないための5つのステップ」。そのステップとは、
1. インタビューしよう(聞く力)
2. 話さないことを伝えよう(書く力)
3. ネーミングしよう(企画する力 基礎)
4. 宣伝しよう(企画する力 応用)
5. 翻訳しよう(イメージする力)
インタビューは、単に質問をするのではない。インタビュアーは相手から聴いた内容を繰り返しながら、その意味を考えて、相手が考えていない潜在的な深みのある意味や気持ちを引き出すように質問するのだそうだ。答えを聞くのではなく、答えを一緒に探すのだと。「今こうおっしゃったのは、自分は、こうだと思うのですが、それについてはいかがでしょうか?」
書くことは情報のアウトプットであり、ストック化だ。ポイントは人はそもそもネガティヴ思考になりがちだから、ポジティブな要素を見つけて書くことだという。いろいろな方向からスポットを当てると本質が見えてくる。
次にネーミング。「名は体を表す」「はじめに言葉ありき」。ネーミングはとても重要。言葉に敏感にならないとソンをする。芸能人やヒット商品がベンチマークになる。例えば「米津玄師」が「田中正男」だったらどうか?
翻訳する力は、元ネタからイメージする力。メタファー。「おやつ休憩」を「もぐもぐタイム」と言えるかどうか。わかりやすく、予想外で喜びのあるメタファーこそ効果的だ。
2019/2/7
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