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ドラムサークルでお世話になっている群馬の元音楽の先生清水和美さんが、学校を辞めて起業家になっちゃった話をするというので、カフェ・ルノアールのレンタル会議室「マイスペース四谷」へ出かけた。


清水さんは九州の出身で、パーカショニストのペッカーさんに憧れて東京の音大に入学した。そこで知ったのがドラムサークル。先生になってしばらくは封印していたドラムサークルを、覚悟を決めて群馬の地元でドラムサークルをやろうと決意して、大枚を叩いてジャンベなど30本購入。自宅には置くところがないので、倉庫を借りた。清水さん曰く、「やりたい」と思っているうちはダメで、とにかく「やること」が肝心だと。「まずは行動してみる


学校の先生は時間のかかる事務的な仕事も多い。音楽活動を本格的にはじめると、時間がなくなる。寝る時間を削って活動していた。しかし人生は乗り換えのタイミングが大事だと言う。とあるきっかけで、学校をやめて、音楽活動に集中することに決めた。


しかし、それからが大変だった。ボランティアで実施していたドラムサークルも、有料でお願いすると、頼まれなくなり、貯金がみるみる無くなっていった。生活のためにアルバイトに精を出し、極貧自営生活が続いた。


そんな中、風向きが変わり始める。カルチャースクールの講師の仕事が入り、安定収入が得られるようになる。続けてきた活動で、仲間が増えてきた。そして「協力者は必ず現れる」。起業5年目で好きな仕事、やりたい仕事で食べていけるようになった。


音楽活動で生活をしていくのは大変だ。しかし「できる、できないか」ではなく、「やるか、やらないか」だと清水さんは言う。ムダな苦労はないと言う。


私も定年後に憧れていた起業を実行した。サラリーマンは安定した収入があり、ひとりではできないサポートや、仕事の大きさがあり、それはそれでとても良い。一人起業では、何でも自分でやらなければならないし、不安定な収入は不安要素でもある。嫌なこともある、めんどくさいこともある。それでも、起業して良かったと思う。学びは多いし、モチベーションは高い。清水さんの講演を聞いて、改めて自分のやりたい事を、しっかりと実行していこうと決意した。


2019/06/28