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この日記もついに500日目9月末日で合同会社くらラボも2期目が終わる。光陰矢の如し。本当に早い。1000回チャレンジ宣言をしたので、1000日目目指して頑張ります。お付き合いください。


さて、今日は丸の内プラチナ大学。丸の内プラチナ大学は、4050代のビジネスパーソンを対象としたキャリア講座だ。年々拡大して今年は10講座が開講されている。私は昨年同様、ソーシャルビジネスを進めているソーシャルアントレプレナーと語り合うという「ソーシャルシフトテーブルコース」を受講している。その2回目。今回の講師はシングルマザーの生活支援をしているNPO法人リトルワンズの小山訓久さんだ。


小山訓久さんは、いままでお会いしたNPO法人の方とはちょっと違っていた。東京渋谷生まれで高校生のころ古本屋でバイトして、とある縁でマニュアル本のゴーストライターをしていた。アメリカに留学して社会心理学、コミュニケーションを学び、帰国後、テレビ番組制作、構成作家を経て、ひとり親支援団体を設立。今でも四足のワラジをはいているというパラレルキャリア。そうした経験がソーシャルビジネスに活かされている。企画屋でありマーケッターなのだ。


リトルワンズは、主にひとり親の生活支援、子供の貧困の啓発事業を行っているのだが、多数の企業とビジネスマッチングを行いながら支援活動をしていて黒字経営だ。


自分たちはマネジメントに徹して、専門的なことはプロに任せるという方針。これは学ぶべきことだ。どうしても自分たちでやってしまおうとする。プロに任せた方が費用対効果は高い。


リトルワンズは空き家をリノベーションして、母子家庭に生活支援と共に住居を提供するモデルを構築した。これは国土交通省モデル事業に採択され、2018年には母子家庭への優れた居住支援を評価され、住宅ニーズに対する実用的・革新的かつ持続可能な解決策に与えられる国際的な賞であるワールドハビタットアワードの最優秀賞を受賞した。


小山さんが言うには、ソーシャルビジネスにおけるイノベーションは、「お金のない人にどうやってモノを買ってもらうか。」その解決策は「お金のある人からいただく。特に企業と行政。」


リトルワンズの収入は、もちろん寄付や寄贈もあるが、ひとつは運営している「親子カフェ」の事業。ここには、母子家庭ではない育休中の主婦や専業主婦などの一般の人達が集まっている。その人達からの収入と、さらに親子カフェをマーケティング活用して企業からお金を得ている。これは素晴らしいアイデアだ。


行政では予算がついても充分活用しきれていない案件があるそうだ。それを利用する。行政の仕事は文書作成が大変だがコツをつかめば簡単だという。ノウハウが蓄積している。


NPOと言えども、ブランディング、プロモーション、情報戦略が重要。そのためには一貫性が大切でぶれないことだそうだ。


とても勉強になった。


2019/09/26