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ドラムサークルのファシリテーターの勉強会で、ドラムサークルの普及のためにマーケティングをしようという話をした。


ドラムサークルが日本に入ってきて何年経つのだろう?


世界のドラムサークルの起源はおそらく記録に残っている音楽の歴史以前にさかのぼる」と現代のドラムサークルを開発したドラムサークルの父であるアーサー・ハル氏は述べている。


人は、太古から集まってなんらかのかたちでリズム的なスピリットを分ち合っていた


現代的なドラムサークルは、1967年の「サマー・オブ・ラブSummer of Love)」の期間中、サンフランシスコでヒッピーの連中が集まって、行ったものが最初だとアーサー氏は言う。すると現代のドラムサークルの歴史は、50年ほどなのだ。


ドラムサークルファシリテーター協会は今年15周年。少なくとも日本に入って来て15年以上経っているのだ。


さて今回私に出されたお題は「ドラムサークル市場はあるのか、どうやって開発するか」だった。


さんざん悩んだ末に、コトラー先生のフレームワークとカスタマージャーニーマップの話をした。


ドラムサークル市場はあるのか?ドラムサークルファシリテーター協会によれば、2018年度に日本全国で協会に所属する主なファシリテーターによるドラムサークル 3000開催され、延べにして9万人弱の人たちが体験した。これを多いと見るか少ないと見るか。まだまだ認知度は低いと思う。認知度を高めるためにはマーケティングをしないといけない。


私はマーケティングとは「顧客が誰かを知り、顧客の持つ問題を見つけて、それを解決する価値を提供すること」だと考えている。


ドラムサークルは対象者によって提供できる価値は少しづつ違う。ドラムサークル には提案できる多様な価値がある。だからまずはファシリテーターそれぞれがどういう人たちを対象にするのかを決め、その人たちの問題を知らなければならない。その問題を解決するためにファシリテーションの技術を磨いて数多くの引き出しを持たなければならない。


そして対象の人のカスタマージャーニーを考える。出会い(認知)からスタートして、興味を持ち、申込みをして、体験する。その後はドラムサークルのファンになって拡散してくれる。そのステージに沿って、その人の行動と気持ちを書き出してみる。今回は時間がなかったので、ワークショップはできず、私がサンプルを作ってみせた。


そしてジャーニーマップに沿ってやるべきマーケティング施策を書き出した。まだまだやるべき事は多い。ドラムサークル市場はある。マーケティングで開発したい。


アーサー・ハル氏インタビュー

http://framedrum-japan.org/hull-interview.html


2019/10/25