発想するリーダー宣言!

リーダーシップ、ライフハック(仕事術)、Webマーケティングをつづるkurakakeyaのライフログ

カテゴリ : 書評

Amazon創業者のすごさがよくわかる。良い点も嫌な点も。刺激的な本です。顧客第一主義をぶれずに徹することがどういうことかを知るには良書。

Amazonのミッションは「顧客第一主義とはなんであるのか、その基準をさまざまな業界で高め、世界で高めること」だそうだ。

Amazonのサイトには「to be Earth’s most customer-centric company, where customers can find and discover anything they might want to buy online, and endeavors to offer its customers the lowest possible prices,」と書かれている。

Amazon以外のほとんどの会社は、顧客ではなく、ライバル企業のことばかり気にしている。Amazonは正真正銘、顧客第一であり、長期的であり、創意工夫を重視する。

ベゾスはそのビジョンを曲げない。固執する。社内に対しても。パートナーに対しても。そして敵をつくる。「安売りしはじめると、しばらくは売上げが伸びていい思いができても、数年のうちに、200年続いた事業が立ちゆかなくなってしまいます。(ドイツのナイフメーカー、ヴォストフ)」

そして勝利者をはっきりさせるためなら、ためらわずに辺り一帯を焼き払う。ザッポスもクイッドシーも飲み込まれた。

Amazonではパワーポイントではなく、プレスリリース形式で文書をつくるのだそうだ。クリティカルシンキングを育むには散文形式が良いからだという。「パワーポイントというのは、コミュニケーション手法としてとてもおおざっぱです。箇条書きにしてしまえば、いろいろなことが簡単に隠せます。パワーポイントなら、自分の考えを徹底的に表明する必要がありません。」

これには同感。パワーポイントの弊害は、深く考えなくても形になってしまうこと。深く考え、時間をかけて説得力のある文章を書くことが重要なのだ。

新しい機能や製品の提案をプレスリリース形式で書く。そうすれば、頭を使って、売りのポイントをぎりぎりまで洗練させることができる。顧客が目にするリリースからスタートし、そこからさかのぼる形で仕事をするようになり、顧客第一の考え方ができるようになる。

Amazonは手を出さずにいられない麻薬」と書かれている。メーカーにとっても、ディーラーにとっても、もちろんユーザーにとっても麻薬。そうしてまた今日もポチッとクリックしてしまうのです。

【参考】
Amazonのリーダーシップ理念
http://www.amazon.co.jp/Values-version2/b?node=52268051

ベゾスの?エスカレーションメール(顧客第一主義の証)
http://careerconnection.jp/biz/studycom/content_988.html


ビジネス書にもいろいろあるけれど、企業トップの自伝や伝記は読んでおくと良い。と、この間のセミナーで次の本を紹介した。

⚫︎スティーブ・ジョブズ/ウォルター・アイザックソン

おなじみAppleのジョブズの伝記。上下巻ですが、さくさく読めます。

⚫︎ジェフ・ベゾス 果てなき野望/ブラッド・ストーン他

Amazonの社長の伝記。なぜAmazonを作ったのか、Amazonは何にこだわっているのか。ジョブズ同様、この人の下ではあまり仕事はしたくないけどね。

⚫︎スターバックス再生物語 つながりを育む経営/ハワードシュルツ 他

スタバの社長の自伝。経営が厳しくなったスタバをいかにして再生したかは、なかなか面白い。

⚫︎TSUTAYAの謎/川島蓉子

TSUTAYAのホールディングスであるCCCの増田宗昭社長を川島さんがインタビューして書いた本。蔦屋書店や蔦屋家電をなぜ進めているのかがわかります。

私の読後感→
http://kurakakeya.livedoor.biz/archives/52051127.html

⚫︎売る力/鈴木敏文

イトーヨーカドーのホールディングスであるセブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長の自伝的な本。セブンイレブンが、なぜ他のコンビニと違うのかがわかる。

こうした本には、企画立案時に役立つ話や、組織運営のヒントが詰まっている。物語としても面白いし、企業トップの人となりがわかる。読むことでその会社のブランドのファンにもなってしまうね。

スティーブ・ジョブズ I
ウォルター・アイザックソン
2011-10-25
















考えることは苦しい。考えるよりも作業する方が楽しいです。情報過多の時代になり、自分のアタマで考えなくても知識を集めれば考えたつもりになれますね。改めて自分のアタマで考えるようにしたいと思います。

以下、引用メモ。

「知識は過去、思考は未来。」
「考えるとはインプットをアウトプットにすること。」
「情報と結論をつなぐのが思考。」
「情報に触れたら、なぜ?だからなんなの?と考えるクセをつける。」
「選択肢を分解してあらゆる可能性を考える。」
「概念を要素分解してあらゆる組み合わせを検討する。」
「時系列と他社比較の2軸で比較する。」
「目指す姿を明確にし、判断基準を2つに絞る。例えば婚活ならば相性と経済力。」
「データをとことん追いつめて自分のアタマで考える。正解はないが、自分の考えはある。」
「階段グラフで見える化。」
「自分の考えを図にする。細部まで突き詰めて考えていないと思考を図にすることができない。思考の過程において、自分の考えをまずは言語化し、次に視覚化するという二つの、ステップで検証する。」


先日二子玉川にできた蔦屋家電に行き、感銘を受けました。この本を知り、さっそく読んでみました。増田さんの考え方がよくわかりました。素晴らしいです。

◼︎顧客視点
「効率を求めることと、人が幸せになることとは違う」
便利になることが幸せになることではない。日本のメーカーは考えないといけない。
「お客さんの立場に立って、あらゆるものを見直す」
「アウトサイダーとしての視点が必要」

◼︎消費社会の3つのステージ
1)戦後、モノが足りない時代。モノそのものに価値感。高度成長期
2)プラットフォームの時代。70年代後半。たくさんの商品から選べる場所。チェーンストアの時代
3)モノが多すぎて何を選べばいいかわからない。顧客が選ぶ技術、編集権を持つ時代。お店から生活提案する、レコメンデーションできることが大事

◼︎求められているのは編集力、提案力
「編集してお薦めできる専門性」「お薦め=レコメンデーション、圧倒的なプロの視点でのすごいレコメンデーションが必要」
「ひとりひとりのお客さんにとって価値のあるものを探し出し、選んで提案してくれること=提案力こそぎ求められる」

◼︎店舗の役割り
「リアルなお店の役割は、わざわざ買いに行きたくなる場であり続けること」
「ネット通販とリアル店舗の双方を持っている企業が生き残る」
ネットの効率性とビッグデータ、店舗のリアルな顧客接点
「リアルな空間の中で直に五感で触れることができる、直に比べることができる、買い物のワクワク感がリアル店舗の優位性」

◼︎データと現場
「データは大切。でもそこから言葉=理由や説明を読み取ろうとしてはいけない。徹底した事実として分析すれば、総体から浮かび上がってくる波形のようなパターンがあって言葉になる前の!を読み取ることができる」
「ビッグデータは、集めることが目的じゃない。ビッグデータを使って、いかに人が楽しくなるかということが大事」
「情報は事実にあらず。情報の根っこにどんな事実があるのか、徹底して究める。現場に行き原因を探る」
「ビジネスの現場に足を運んで肌身で感じる」
データを見ることもも現場を見ることも重要なのです。

◼︎組織論
「自分の限界を知って、自己嫌悪して、そこをはみ出そうとするから人は成長する」
「僕は、やってみようとしない社員は、とことん否定するけど、やってみる社員は、リスペクトする」
「コンセプトを作り、それを伝えて価値感を共有し、後は任せる」
「理想の組織はイワシの群れ、イワシの群れが自然に行っていること、遠心力と求心力。遠心力が向かうのは顧客。求心力が向かうのは仲間。見つめ合うのではなく、同じ方向を見つめる。イワシの群れは大きすぎてはいけない」

◼︎知的資本の時代
「財務資本の時代から知的資本の時代へ。いくらお金があってもそれだけでは企画は生み出せない。前回の東京オリンピックは新幹線などのインフラが生まれた。2020年の東京オリンピックは、これからの日本を創るのは知性であり、それを世界に向かって表現する場となる」



名前を覚えるのは意味記憶。ひとは、生き残るために記憶する。未来を予測するために記憶する。だから意味記憶は忘れる。

短期記憶は海馬の仕事。80分で忘れる。大脳辺縁系の情動フィルターが生き残るために必要な情報を取捨選択して、長期記憶の大脳皮質に保存する。人の記憶容量は17.5テラバイト。情報フィルターが喜怒哀楽で重み付けして、エピソード記憶を選択して残す。仮想世界「マインド・セット」が作られる。マインドセットは寝ている間に整理され、書き換えられる。だから睡眠は記憶のために重要。書き換えられている時に見るのが夢。

覚える力と引き出す力、覚える力は加齢で低下しない。低下するのは引き出す力。意味記憶を覚えるには、エピソード記憶に変えて覚える。繰り返しで覚えることが基本。五感で覚える。声に出す、手を動かして書く。位置情報と一緒に覚える。生物にとって場所の情報は生き残るために不可欠、海馬の場所細胞が働く。物語にして記憶に留める。

腸は第二の脳。脳-腸相関→ヨーグルトは腸に良い=脳に良い。脳の重さは体重の40分の1だが、酸素、栄養は全身の消費量の5分の1。ウォーキングなどの軽い運動による血液循環で、栄養補給が促進され、熱の排出ができる。




とあるセミナーで、出口さんの講演を聴き、考え方に感銘を受けた。生保の重鎮が定年を前に若い仲間と起業し、経験を活かして顧客視点で新しいビジネスを作っていく姿は憧れである。そんな出口さんの働き方に対する考え方をまとめたのが本書だ。20代から50代、各年代ごとの仕事への心構えのヒントを語っているが、特に50代へのエールが熱い。50代の私にはひとつひとつが響いた。

仕事は人生の3割、どうでもいいこと」だと割り切れというのは、無責任のようだが、とかく深刻になり過ぎて、過労してしまう仲間には声を大にして言いたい。それよりも、自分で考えて、工夫して、「元気に明るく楽しく」毎日を過ごす。「学び、知り、考えることは、人間に生きる力を与える」ことだから、いくつになっても学ぶ。本を読む。現場に行く。「何のために勉強するのか?ものごとを自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を表明できるようになるため」だ。

講演でも強調していたのは、仕事は「数字・ファクト・ロジック」で進めるということ。日本人の好きな精神論は、今の時代には、機能しない。すべてがうまくいくことはない。全員が一丸となることはない。「2:6:2の法則を忘れない」。ダメな人を切っても、またダメな人が出てくるもの。阿吽の呼吸だなんて同質化すれば、遠慮も産まれ、組織は弱体化。「ダイバーシティが合理性を生み出す」。

「50代は遺書を書く時代。仕事の本質の部分を次世代に伝える。成功体験は忘れ、普遍的なものを伝える」。50代は人生80年とすれば、20歳までは子ども時代なので、ちょうど折り返しの時。今まで来た道を折り返してゴールまで戻っていく。「人間は次の世代にバトンタッチするために生きている」。自分も、次の世代に貢献できるように生きていきたい。そして「死ぬ直前に「あれをやっておけばよかった」と悔いることのない生き方をする」ように心がけたい。



フロイスの見た戦国日本/川崎桃太(2006年2月25日初版)
続・フロイスの見た戦国日本/川崎桃太(2012年12月20日初版)

ルイス・フロイスは、1563年にインド経由で布教のために来日したポルトガル人宣教師である。信長、秀吉とも交流しながら、秀吉の死ぬ1年前、1597年に日本で亡くなった。

フロイスは日本での布教の活動を「日本史」に記した。これは1549年から1593年までの日本におけるイエズス会の布教の歴史を克明に記録したもので16世紀の日本を知る上での貴重な史料となっている。好奇心が強く観察力の鋭いフロイスによって布教の記録だけでなく、16世紀の日本の風俗、文化、芸術、政治が生々しく描かれているそうだ。

この写本にリスボンの王宮図書館で運命的に出会った京都外語大の川崎桃太名誉教授が1980年に翻訳をして「完訳日本史」全12巻で出版した。文庫版も中公文庫より全12巻出版されている。

今回読んだこの2冊の本は、そのダイジェスト版ともいえるもの。後の世に脚色されて描かれる戦国時代の物語りとは違うリアリティがある戦国時代の描写はたいへん興味深い。

その中から印象に残ったいくつかを引用する。

信長について
「ある時、離れた現場の一角で、一人の兵士が通りがかりの婦人に軽く戯れた。信長の眼がそれを見逃すはずはなかった。突如、疾風のように駆け下りると、一刀のもとにその兵士の首を刎ねた。」
信長は獅子のように怖れられていたそうで、上意下達が徹底していた。
「手でちょっと合図をするだけでも、彼らはきわめて兇暴な獅子の前から逃れるように、重なり合うようにしてただちに消え去りました。」

秀吉について
秀吉は、妾を300人も抱えていたのでフロイスは信長とは違って良く思っていない。しかし秀次に関白職を譲ったときに与えた教訓は現代のリーダーにも通じるものだ。
「第一、家臣に対しては、柔和、愛情、憐憫をもって臨むように心がけること。第二、人を遇するにあたっては、真実と誠意をもってし、己れに対しては、実直、清廉、潔白を旨とすべきこと。第三、職務の重大さと権威にかんがみ、円熟さと威厳を保つべき身の面目を損なうような軽率を戒むべきこと。第四、武技に励み、かつ精通し、いったん緩急あらば、予のごとく、きわめて打倒することが困難であり緊急を要する敵との合戦においても、勇猛果敢な大将として臨み、勇気あり大胆な戦士として畏敬されるように心がけよ」
そして、見習うべきではない事として、
「予には幾つかの悪癖があり、(中略)その一は、一種の軽率さであり、予自らそれを感じている。その二は、予が遊楽のために、種々の場所に多数の女たちを囲っていることである。(中略)これりはこの関白という高い位にある者としてはふさわしくないことである」
秀吉の人間味を感じた。

日本人についての描写には、現代の日本人の特性が16世紀から続いていることを気付かせる。
「日本人の慎み深さと躾の良さは天性のもの。」
「日本人は本性、優しく、多感な心の持主だからである。」
「日本人は、未知の人を通常、その外観や服装だけで評定する。」
「日本人は一般に秘密を守るということだはあまり信用のおけぬ国民」

婦人の堕胎の描写は、現代とは違う戦国時代の野蛮さを認識する。
「堺の市(まち)は大きく人口が、稠密なので、朝方、海岸や濠に沿って歩いて行くと、いくたびとなくそこに捨てられている(堕胎した)子供たちを見受けることがある。(中略)そうすると通常は犬が来てそれらを食べるのである。」

最近歴史が面白くなってきた。この機会に「日本史」全12巻も読破したいと思う。







コンテンツマーケティングの基礎勉強に最適な本だ。私が今注目しているのは、コンテンツマーケティング。顧客との対話において、重要な施策と考えている。そこで、そのままの書名であるこの本を図書館で見つけたので読んだ。基本的な話が整理されている。初心者には良いだろう。ただし事例は海外のモノなので、日本ではどうしたら良いかは考えないといけない。

以下は、読中にメモした事柄。

「企業はメディアに、マーケターは編集者になる必要がある」
私はまさに、これがコンテンツマーケティングの向かう方向だと思って、社内に編集部を作ろうとしている。

本の中身は次のステップの説明。
14のステップ
1)読者を知る
2)カギとなるテーマとメッセージを設定する(編集方針を決める)
3)更新頻度を決める
4)編集カレンダーをつくる
5)再訪を促すために定期的なコンテンツ(シリーズ)をつくる
6)インタビュー記事をつくる
7)マルチメディアを使いこなす(写真、動画、音声、グラフィック)
8)エキスパートを取り込む
9)ユーザーのコンテンツを取り込む
10)ニュースへの見解を述べてニュースを解説する
11)読者と相互コミュニケーションする
12)読者の声を傾聴する
13)一度公開したコンテンツを再利用して、育て進化させる
14)見込み客の属性を把握して売上げにつなげる」

「コンテンツマーケティングでマーケターが直面する最も大きな課題は、独自のコンテンツを作ることと、そのために時間をさくことである。」
そのために、必要なのは、リソース(人、金)の確保と経営幹部の理解。
独自コンテンツだけでは、メディアとしての維持が大変なので、コンテンツのキュレーションやアグリゲーションが必要になる。キュレーションもアグリゲーションも人の力が必要。人材の確保が肝心。実用的なコンテンツとは、資料となるようなデータベース化するコンテンツと述べている。ソーシャルメディアのようなフローのコンテンツだけでなく、特にメーカーなどは一次情報源を持っているわけだから、ストックになるコンテンツ、データベース化するコンテンツを充実すべきだ。

「顧客の具体的な検索キーワードをブレストし、キーワード調査ツールで検証して、絞り込む。」
最高のキーワードは、
1)自社コンテンツに関連するワード
2)他と比較して検索されやすい
3)他のサイトにはない特定語句」
「キーワードを散りばめて、しっかりと作り上げたコンテンツを継続的に更新する。画像ファイルの名前にもキーワードをきちんと入れる。」
SEOの基本的なことが書かれている。SEOは一次のワザとして作業よりも、コンテンツをしっかり作り込むことが重要になっているね。

「キーワードを入れたニュースリリースをつくってPRポータルサイトなどに投稿する。」
私が感じているように、コンテンツマーケティングは自社メディアをつくるだけでなく、プレスリリース、ソーシャルメディア、広告などすべてを連携して活用することが肝心。PRはキーになるインフルエンサーを見つけて、話題にしたくなるようにしむける。

「ライブイベントはコンテンツマーケティングに最適
1)動員のためのコンテンツ、
2)実況コンテンツ、
3)他のメディアへ拡散。
ハッシュタグは必須アイテム。イベント後はスライドシェアにアップする。」
イベントもコンテンツマーケティングといえるわけだ。

コンテンツマーケティングは今多くの企業で取組みを始めているので、自社メディアがどんどん増えている。また過当競争になるであろう。いかに顧客に役立ち、顧客を感動させて、顧客の心をつかむメディアにできるかが、生き残るためのポイントになるだろう。


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