発想するリーダー宣言!

リーダーシップ、ライフハック(仕事術)、Webマーケティングをつづるkurakakeyaのライフログ

カテゴリ : 経歴を語る

MacromediaのDirectorが全盛の時代だった。MIDIを取り扱うプラグインモジュールを開発することになった。これを使えばMIDIを使ったマルチメディアコンテンツが手軽に作れる。音源チップやソフトシンセのバンドルソフトもバリエーションを求められていたからそれにも使える。Flashが来る前でネットコンテンツもShockwave。これにも使える。

サンフランシスコで開催されたMacromediaのデベロッパー会議に参加してこのMIDIプラグインを売り込んだ。この会議は刺激的だった。技術者の流暢なプレゼンにこれからの技術者はこれだと痛感した。

カラオケソフトのおかげか、大手パソコンメーカーでの音源ボード採用が決まった。1995年、Windows95が発売された年だ。これを契機にパソコンメーカーへの音源供給のビジネスが事業化した。アレンジソフトもバンドルソフトとして活用された。

一方研究室では音源のロジックをソフトで実現するソフトシンセサイザーが開発された。これを使えば、音源ボードや外付けのDTM音源がなくても手軽にパソコンで音楽制作が楽しめる。さっそく専用プレーヤソフトを開発し、パッケージを発売した。

カラオケアプリを作るにあたり、まずは曲データだ。歌詞のフォーマットを急遽決めて社内会議で標準化した。曲を短時間で揃えるために販売中のカラオケハードの曲データをフォーマット変換して流用し、50曲入りのCD-ROMを作った。このCD-ROMはバンドルされるパソコンの予定台数から相当の売り上げを期待した。アプリのデザインはカラオケボックスの機器をイメージして、パソコンのリモコンにも対応した。親しみを出すため、愛称をつけ、木原さんにキャラクターも作ってもらった。パッケージも作り、雑誌広告も大量出稿した。

その会社のサンフランシスコのオフィスは倉庫を改造したものでアートな空間だった。自分もこんなところで働きたいと憧れた。話しはとんとん拍子に進んだ。日本人がいたので言葉の問題もなかった。しかし契約が進まない。結局協同開発は実現しなかった。

もんもんとしていた時に、またしても突然の辞令だ。国内大手のパソコンに音源ボードが搭載される話が持ちあがり、そのキラーアプリとしてカラオケアプリを提供することになったのだ。試作をしていた研究部門のメンバーと緊急プロジェクトが組まれ3ヶ月で納品することになった。

発売となった作曲ソフトは販路の難しさなどもあってパッケージ販売は厳しかった。しかしハードのバンドルやその後展開するパソコンメーカーへの音源チップやソフトシンセの販売にバンドルされて長期に渡りかなりの数が出荷された。英語版も作ってコンシューマエレクトロニクスショー(CES)に出品し、アメリカでも販売した。

CESで会ったサンフランシスコのソフトベンチャーと次のソフトを協同開発することになった。Macromediaから独立した開発者による会社でDirectorベースの画期的なお手軽アニメーション作成ツールを開発していた。

Windows版は友人に紹介してもらった東京のソフトハウスで開発を始めた。商用アプリの開発実績があり、立派な自社ビルもあるので、こちらもお任せにしていた。しかしどこかしっくりしない。打ち合わせをしていても、気持ちが通じない感じがするのだ。そりが合わないのだ。結局途中で開発が頓挫した。引き取って自社で開発することになった。

一緒に仕事をする時このしっくりするかどうかという直感が結構大事だ。しっくりしない時は他の条件が良くてもうまくいかない。その後も何度か経験しているので確信している。直感を信じよう。

MacにはHypercardという素晴らしいアプリがあった。これを使って画面GUIのシミュレーションをして仕様を決めていった。簡単に画面が作れアニメーションで動作検証できるので重宝した。なぜかこういうアプリが今は無い。

プログラミングは社外で行った。自分はもうソースは書けなかったので、お任せにしていたが遅々として進まない。業を煮やして相手先に乗り込みソースを読んだ。「やった」というのは嘘だった。ほとんど進んでいなかった。

任せきりにしないで自ら最低限の知識は学んで、要点を押さえてチェックするのが大事であることを学んだ。

MacのGUIガイドラインは素晴らしかった。Appleの顧客視点のポリシーの原点といえよう。いいとこどりをして社内用のGUIガイドラインを作った。

グラフィックデザイナーとの付き合いはなかったのでアニメの出版社をやっていた大学の友人に紹介してもらった。彼は今やテレビの子ども番組の人気キャラクターを描いている。まだ無名だった当時は無理を言って100個の伴奏スタイルのアイコンや画面デザインを破格でやってもらった。おかげでとても楽しい画面になった。

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